ソーシャルレンディングに興味はあるものの、「危ない」「やめたほうがいい」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?
ソーシャルレンディングは元本保証がなく、事業者の透明性に差があることから、情報が見えにくい案件ほどリスクが高まるのは事実です。
本記事では、ソーシャルレンディングのリスク要因を分かりやすく整理した上で、初心者でも実践できる具体的な対策などを解説します。
・ソーシャルレンディングのリスクとメリット
・リスクを抑えるための3つの対策
・過去の不祥事・行政処分事例
ソーシャルレンディングのリスクは「見えにくさ」

ソーシャルレンディングのリスクは、投資先の情報が「見えにくい」点にあります。銀行預金のような元本保証はなく、融資先企業の詳細が不透明なケースもあるため、投資家が十分な判断材料を持たないまま、知らないうちにリスクの高い案件に投資してしまう危険性があるのです。
このような「見えにくさ」が、過去の不祥事や元本割れにつながった事例も少なくありません。
元本保証がなく事業者倒産リスクが生じる可能性がある
ソーシャルレンディングには、銀行預金のような元本保証制度はありません。つまり、融資先企業が返済できなくなった場合や、運営会社が倒産した場合には、投資した資金が戻ってこない可能性があります。
また、運営会社の倒産だけでなく、融資先企業の経営悪化による貸し倒れリスクも存在します。一般的に、高い利回りを提示している案件ほど、その分リスクも高くなる傾向があります。利回りの数字だけで判断するのは避けるべきでしょう。
案件の中身が見えにくいことがある
以前は貸付先の企業名が匿名化されており、投資家は「どの企業に融資しているのか」を知ることができませんでした。
これは投資家が貸金業法に抵触しないための措置でしたが、情報の透明性が低く、投資家が十分な判断材料を得にくい状況となっていました。
2019年以降、金融庁は段階的に貸付先情報の開示を認めるようになりました。しかし現在でも、サービスによって開示レベルにばらつきがあり、融資先の詳細な財務状況や事業内容が分からない案件も存在します。
情報開示が不十分なサービスでは、融資先の健全性を投資家自身で判断できません。そのため、過去には担保価値が実際より高く表示されていた事例や、資金使途が虚偽だった事例なども発覚しています。
ソーシャルレンディングの5つのリスク

ソーシャルレンディングには、投資判断をする上で知っておくべき5つの主要なリスクがあります。これらのリスクを正しく理解せずに投資を始めると、想定外の損失を被る可能性があるため、注意が必要です。
ここからは、各リスクの具体的な内容と、過去に実際に起きた事例を交えながら解説していきます。
①貸付先のデフォルトリスク
②運営会社の破綻リスク
③中途解約が自由にできないリスク
④運営会社の不正行為リスク
⑤情報開示の透明性が低いリスク
貸付先のデフォルトリスク
貸付先のデフォルトリスクとは、融資した企業や事業が返済不能になり、元本が回収できなくなるリスクを指します。これはソーシャルレンディングでは避けられないリスクです。
融資先企業は、銀行から融資を受けられない、または短期間で資金調達したいという理由でソーシャルレンディングを利用するケースが多くあります。信用力や返済能力が不十分で、貸し倒れリスクが高くなる傾向があるのです。
担保が設定されている案件であっても、担保評価が適正でなければ十分な回収ができません。

過去には、担保不動産の評価額が実際より高く見積もられていた事例もあり、投資家は募集資金の3割程度しか回収できなかったケースも発生しています。
運営会社の破綻リスク
運営会社自体が経営難に陥り、破綻するリスクも存在します。運営会社が倒産した場合、投資資金の管理や回収業務が滞り、投資家に大きな損失が発生する可能性があります。
実際に2021年6月、SBIソーシャルレンディングが融資先の資金使途違反問題により業務停止命令等を受け、最終的にソーシャルレンディング事業から撤退しました。運営会社の財務健全性や運営実績を確認することは、リスク管理において重要です。
中途解約が自由にできないリスク
ソーシャルレンディングでは、運用期間中の中途解約が原則としてできません。一度投資すると、ファンドの運用期間が終了するまで資金が拘束されることになります。
株式や投資信託であれば、必要に応じて売却して現金化できます。しかし、ソーシャルレンディングは流動性が低く、急に資金が必要になっても引き出せないのです。
運用期間は案件によって異なり、短いもので数カ月、長いものでは5年を超える案件もあります。生活資金や近い将来使う予定のある資金での投資は避け、余裕資金の範囲内で投資することが大切です。
運営会社の不正行為リスク
運営会社による不正行為も、ソーシャルレンディングの重大なリスクの一つです。過去には、投資家から集めた資金を本来の使途と異なる目的で流用した事例が複数発生しています。
2017年に「みんなのクレジット」は投資家に虚偽の情報を提示し、集めた資金を代表者の借入返済などに使用していたとして、業務停止命令を受けました。約30億円の投資資金が回収不能となり、集団訴訟にも発展しています。
また、ラッキーバンクでは、貸付先のほとんどが代表取締役の親族が経営する不動産会社であったことや、担保不動産の鑑定評価が未完了だったことが判明し、2018年に行政処分を受けました。
このような不正リスクを避けるためにも、情報開示が充実した事業者を選ぶことが重要です。
情報開示の透明性が低いリスク
情報開示の透明性が低いと、投資判断に必要な情報が得られず、知らないうちに高リスクな案件に投資してしまう危険性があります。
2019年以前は、貸付先の企業名が匿名化されており、投資家は融資先の詳細を知ることができませんでした。この仕組みが不正の温床となり、資金使途の偽装や担保評価の水増しなどが行われていたのです。
現在は金融庁の方針転換により、貸付先情報の開示が可能になりました。しかし、サービスによって開示レベルには大きな差があります。融資先の財務状況・担保の詳細・返済計画などが明確に開示されているかどうかは、事業者選びの重要な判断基準です。
リスクを抑えるための3つの対策


ソーシャルレンディングのリスクは完全に避けることはできませんが、適切な対策を講じることで軽減できます。ここでは、初心者でも実践できる3つの具体的な対策方法を紹介します。
これらの対策を組み合わせて実践することで、リスクを最小限に抑えながら、安定した運用を目指せるでしょう。
対策①事業者の透明性を確認する
投資する前に、運営会社の情報開示姿勢を必ず確認しましょう。透明性の高い事業者は、融資先の企業名・事業内容・財務状況・担保の詳細などを明確に開示しています。
具体的には、貸付先の商号や所在地・業種・貸付額・金利・担保の種類などが公開されているかをチェックしてください。これらの情報が不足している場合は、投資を見送るのが賢明です。
対策②案件を慎重に選定する
すべての案件が同じリスクレベルではありません。案件ごとの特性を理解し、自分のリスク許容度に合ったものを選ぶことが大切です。
まず、利回りだけで判断しないようにしましょう。一般的に、ソーシャルレンディングの平均的な利回りは3~8%程度とされています。10%を大きく超える高利回り案件は、その分リスクも高くなる傾向があります。
不動産担保が設定されている案件では、担保評価額が融資額の何%をカバーしているかが重要です。さらに、融資先企業の財務状況や事業の実現可能性も精査しましょう。返済原資が明確で、事業計画に無理がない案件を選ぶことがリスク軽減につながります。
対策③分散投資で損失を最小限にする
一つの案件や一つの事業者に資金を集中させると、万が一の際の損失が大きくなります。分散投資は、ソーシャルレンディングにおいてもっとも基本的で効果的なリスク管理手法のひとつです。



具体的には、複数の事業者・複数の案件・異なる業種に資金を分散させましょう。例えば10万円を投資する場合、1つの案件に全額投資するのではなく、2~3社の事業者で3~5つの案件に分散するのが理想的です。
多くのソーシャルレンディングサービスは1万円から投資できるため、少額でも分散投資が可能です。オルタナバンクやクラウドバンクなど、複数のサービスを併用することで、事業者の破綻リスクにも備えられます。
また、運用期間の分散も効果的です。短期案件と中長期案件を組み合わせることで、定期的に資金が戻ってくるタイミングをつくれます。これにより、急な資金需要にも対応しやすくなるでしょう。
ソーシャルレンディングを始める前に確認すべきポイント


ソーシャルレンディングで失敗しないためには、投資前のチェックが欠かせません。ここでは、安全性の高い事業者と案件を見極めるための5つの確認ポイントを解説します。
金融庁の登録を受けているか
ソーシャルレンディング事業を運営するには、第二種金融商品取引業の登録が法律で義務付けられています。この登録を受けていない業者は違法であり、詐欺の可能性が極めて高いため、絶対に関わらないでください。
登録の有無は、各事業者のウェブサイトの会社概要欄や最下部で確認できます。「第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第○○号」といった表記があるかをチェックしましょう。
また、金融庁の公式サイトでは「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」が公開されており、登録業者かどうかを確認できます。サイトに登録番号が記載されていても、念のため金融庁のデータベースで照合することをおすすめします。
ただし、登録を受けているからといって金融庁が信用力を保証しているわけではありません。登録はあくまで最低限の要件であり、その上で事業者の実績や透明性を個別に判断する必要があります。
配当遅延や元本割れが発生していないか
過去に配当の遅延や元本割れが発生していないかは、事業者の信頼性を測る重要な指標です。これらの問題が頻発している事業者は、審査体制やモニタリング体制に問題がある可能性があります。
多くの事業者は、公式サイトで運用実績や元本償還率を公開しています。
ただし、運営開始から間もない事業者の場合、まだ償還を迎えた案件が少ない可能性もあります。その場合は、運営期間の長さや累計募集額、親会社の実績なども併せて確認しましょう。
また、過去に配当遅延が発生した場合でも、その後どのように対処したかが重要です。投資家への説明が丁寧で、回収に向けた取り組みが明確であれば、一定の評価ができます。
分配金利回りの水準は適正か
利回りの水準は、案件のリスクレベルを判断する目安になります。ソーシャルレンディングの一般的な利回りは、年3~8%程度とされています。
極端に高い利回りを提示している案件には、注意が必要です。10%を大きく超える利回りは魅力的に見えますが、その分だけ貸し倒れリスクが高い可能性があります。
逆に、利回りが低すぎる案件も検討が必要でしょう。銀行の定期預金金利は2026年1月時点で0.1~0.5%前後のため、ソーシャルレンディングを選ぶメリットが薄れてしまいます。リスクとリターンのバランスが取れているかを冷静に判断してください。
また、同じ事業者内でも案件によって利回りは異なります。担保の有無・運用期間・融資先の信用力などによって利回りが設定されているため、高利回りの理由を必ず確認しましょう。
融資先企業の情報
融資先企業の情報開示は、投資判断においてもっとも重要な要素の一つです。透明性の高さは、投資家保護につながります。
また、融資先の返済原資が何であるかも重要です。不動産の売却代金や事業収益、既存の融資の借り換えなど、返済の裏付けが明確な案件を選びましょう。
担保が設定されている場合は、担保の種類・評価額・評価方法なども確認してください。不動産担保であれば、物件の所在地や種類、鑑定評価の有無などが開示されているかがポイントになります。
運営会社の財務健全性
運営会社自体の財務状況も、長期的な投資の安全性に影響します。資本金・純資産・経営状況などを可能な範囲で確認しましょう。
上場企業やその子会社が運営している場合、財務情報が公開されているため確認しやすくなります。
また、運営会社の設立年数や業界での実績も参考になります。長期間にわたって健全に運営されている事業者は、ノウハウや信用力が蓄積されている可能性が高いでしょう。
過去の不祥事・行政処分事例


ソーシャルレンディング業界では、過去に複数の事業者が金融庁や財務局から行政処分を受けています。これらの事例を知ることで、どのような点に注意すべきかが見えてきます。
ここでは、投資家に大きな影響を与えた代表的な不祥事と行政処分の内容を紹介します。
みんなのクレジット(2017年)
みんなのクレジットは、2017年3月と8月の2回にわたって行政処分を受けました。ソーシャルレンディング業界で初の業務停止命令が下された事例です。
主な違反内容は、投資家に対する虚偽の表示、集めた資金の分別管理違反、代表者による資金の私的流用などでした。ファンドの償還金にほかのファンドの出資金が充当されていたほか、代表者が自身の借入返済などに出資金を使用していたことが判明しています。
約30億円の投資資金が回収不能となり、投資家による集団訴訟にも発展しました。この事件は、ソーシャルレンディングのイメージを大きく損ね、業界全体の信頼性低下につながっています。
ラッキーバンク(2018年)
ラッキーバンクは2018年3月に行政処分を受けました。不動産案件に担保を設定しており、貸し倒れ時の資産保全性が高いと考えられていた事業者でしたが、実態は大きく異なっていました。
処分の理由は、貸付先のほとんどが代表取締役の親族が経営する不動産会社だったこと、担保不動産の鑑定評価が未完了だったこと、不動産会社の返済困難を認識しながらファンド募集を継続していたことなどです。
実際の担保価値は低く、貸し倒れが発生した際に投資家には募集資金の3割程度しか返済できませんでした。担保があるから安全という思い込みが危険であることを示す事例といえます。
maneoマーケット(2018年)
日本初のソーシャルレンディング会社であるmaneoマーケットは、2018年7月に金融庁から行政処分を受けました。2020年3月時点では累計募集金額が国内最大規模でしたが、虚偽の表示により資金を募っていたことが問題視されました。
主な違反内容は、投資家から集めた資金の分別管理違反、募集内容に記載した用途と異なる内容での資金流用などです。また、maneoのシステムを利用するほかのソーシャルレンディング会社の案件管理が適切に行われていなかったことも指摘されています。
業務改善が見られなかったことから、2019年7月以降は案件募集が停止状態となり、maneoのシステムを利用していた複数の事業者でも返済遅延が多発しました。
SBIソーシャルレンディング(2021年)
業界最大手だったSBIソーシャルレンディングは、2021年6月に行政処分を受け、同年5月にソーシャルレンディング事業からの撤退を発表しました。当時の会員数は約62,000人、累計融資総額は約1,693億円にのぼっていました。
処分の理由は、ファンド募集ページ上の資金使途の表示が実際と異なっていたこと、貸付審査およびモニタリングを実施していると表示しながら実際には行っていなかったこと、融資先企業の開発スケジュール遅延や資金の不正使用を認識しながら新規ファンド募集を継続したことなどです。
2022年3月にはすべてのファンドが償還されましたが、大手事業者でも不正が起こり得ることを示す重要な事例となりました。
ソーシャルレンディングのメリット


ソーシャルレンディングにはリスクがある一方で、ほかの投資手法にはないメリットも存在します。少額から始められる手軽さと、日々の値動きを気にしなくてよい特性は、投資初心者や忙しい人にとって大きな利点です。
ここでは、ソーシャルレンディングならではの4つのメリットを具体的に解説していきます。
①少額から始められる
②運用の手間がかからない
③日々の価格変動がないため精神的負担が軽い
④高い利回りが期待できる
①少額から始められる
ソーシャルレンディングの魅力は、1万円という少額から投資を始められる点です。不動産投資であれば通常は数百万円から数千万円の資金が必要ですが、ソーシャルレンディングなら気軽にチャレンジできます。
少額投資が可能なため、複数の案件に分散投資しやすいというメリットもあります。例えば10万円の投資資金があれば、5つの異なる案件に2万円ずつ投資するといった運用が可能です。
また、投資経験の浅い人にとっては、少額から始めることで実際の運用を体験しながら学べます。最初は1万円から始めて、仕組みやリスクを理解してから投資額を増やしていくという段階的なアプローチも取りやすいでしょう。
②運用の手間がかからない
ソーシャルレンディングは、一度投資すれば、あとは「ほったらかし」で運用できる点が特徴です。株式投資やFXのように、売買のタイミングを見計らったり、日々の価格をチェックしたりする必要がありません。
投資後は、運営会社が融資先の審査・資金の貸付・利息の回収・分配金の支払いまでをすべて代行してくれます。投資家がやるべきことは、案件を選んで投資申込をすることだけです。
毎月または運用期間終了時に自動的に分配金が入金されるため、管理の手間もほとんどかかりません。本業が忙しいサラリーマンや、投資に時間をかけられない人でも無理なく続けられます。
ただし、完全に放置してよいわけではありません。定期的に運用状況を確認し、配当遅延などの異常がないかをチェックすることは大切です。
③日々の価格変動がないため精神的負担が軽い
ソーシャルレンディングは、株式や投資信託のような値動きがありません。投資時に決まった利回りで運用されるため、市場の変動に一喜一憂する必要がないためです。
株式投資では、経済情勢や企業業績によって価格が大きく変動します。そのため、定期的に価格をチェックしなければならず、価格が下落すると精神的な負担を感じることも少なくありません。
投資初心者の場合、価格変動が常に気になってしまい、仕事に集中できなくなったり、生活の質が下がったりするおそれもあります。いくら投資で利益を得ても、日常生活に支障が出ては本末転倒です。
ソーシャルレンディングでは価格変動を気にする必要がないため、仕事と投資を両立しやすくなります。精神的な安定を保ちながら資産運用できる点は、メリットといえるでしょう。
④高い利回りが期待できる
ソーシャルレンディングは、銀行預金や国債と比較して高い利回りが期待できます。一般的な利回りは年3~8%程度で、案件によっては10%前後のものも存在します。
銀行の定期預金金利は2026年1月時点で0.1~0.5%前後のため、ソーシャルレンディングの利回りは高い水準です。低金利が続く現在、銀行に預けるだけではお金を増やすのが難しい状況において、ソーシャルレンディングは有力な選択肢となります。
ただし、高い利回りにはそれ相応のリスクが伴います。利回りが高いほど貸し倒れリスクも高くなる傾向があるため、リターンだけでなくリスクも考慮した投資判断が必要です。
ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違い


ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは、どちらもインターネットを通じて少額から投資できる仕組みですが、いくつかの重要な違いがあります。
| 項目 | ソーシャルレンディング | 不動産クラウドファンディング |
|---|---|---|
| 投資対象 | 企業への融資 | 特定の不動産事業 |
| 収益源 | 融資先からの利息 | 家賃収入・売却益 |
| リスク軽減策 | 担保設定(案件による) | 優先劣後出資 |
| 最低投資額 | 1万円程度 | 1万円程度 |
| 情報開示 | サービスにより差が大きい | 物件情報が比較的詳細 |
もっとも大きな違いは投資対象です。
ソーシャルレンディングは企業への融資を通じて利息収入を得るのに対し、不動産クラウドファンディングは特定の不動産事業に投資し、家賃収入や売却益を分配金として受け取ります。
また、リスク軽減の仕組みにも差があります。不動産クラウドファンディングでは優先劣後出資を採用しており、運営会社が出資した分の損失までは投資家の元本に影響がありません。
一方、ソーシャルレンディングにはこうした仕組みがないため、貸し倒れが発生すると直接的に損失を被る可能性があります。
情報開示の面では、不動産クラウドファンディングのほうが物件の所在地や種類などの詳細情報を確認しやすい傾向があります。両者の特徴を理解した上で、自分の投資目的やリスク許容度に合った選択をすることが大切です。


まとめ


ソーシャルレンディングは、元本保証がなく情報の透明性にも差があるため、確かにリスクは存在します。
ただし、適切な対策を講じることでリスクは大幅に軽減できます。事業者の透明性確認、案件の慎重な選定、分散投資という3つの対策を実践しましょう。
リスクとメリットの両面を正しく理解した上で、必ず余裕資金の範囲内で、慎重に投資判断を行いましょう。
ソーシャルレンディングと併せて活用を検討する価値のある投資手法が、不動産クラウドファンディングです。1万円程度の少額から始められ、物件の管理は運営会社が行うため手間もかかりません。
複数の案件に分散投資することでリスクを抑えながら、安定した利回りを目指せます。
ソーシャルレンディングに関するよくある質問






穴吹興産株式会社 不動産ソリューション事業部
アセットマネジメントグループ課長 穴吹 章彦
【資格】
・宅地建物取引士
・不動産証券化協会認定マスター
【経歴】
ソリューション事業部の業務に7年従事し、投資用不動産のアセットマネジメント業務を経験。現在は不動産特定共同事業におけるファンドの組成業務に従事し、投資家との契約業務全般を担当。不動産クラウドファンディングの仕組みや専門用語を解説しながら、情報発信を行っている。



