近年注目を集めている不動産投資の一種の不動産クラウドファンディングですが、「不動産クラウドファンディング協会」というものがあるのはご存知でしょうか。この協会は、今後更に拡大していくであろう不動産クラウドファンディング業界のなかで、大きな役割を果たしています。本記事では、不動産クラウドファンディング協会がなんのために設立されたのか、設立背景や目的、具体的な活動内容について詳しく説明していきます。
不動不動産クラウドファンディング協会の設立背景と目的
どうして設立されたの?
近年、不動産クラウドファンディングに注目が集まる中、不動産クラウドファンディングサービスを提供する会社も増えてきています。しかし、業界規模が拡大する一方で、投資家と事業者間でのトラブルが問題視されるようになり、不動産クラウドファンディング業界全体における信頼性と透明性の向上が求められるようになりました。こうした状況を受けて、「客観的・中立的な立場から業界全体を把握する機関が必要」という多くの声から協会が設立されました。
もとは2つの協会だった!?
不動産クラウドファンディング業界では、2023年に相次いで「一般社団法人不動産クラウドファンディング協会」と「日本不動産クラウドファンディング協会」の2つの協会が設立されました。
「一般財団法人不動産クラウドファンディング協会」
不動産クラウドファンディング業界の信頼性・透明性・認知度の向上に寄与する活動を行うことで、業界発展拡大に寄与することを目的とし、2023年8月に設立。
「日本不動産クラウドファンディング協会」(JRCA)
自主規制ルールの策定や関係省庁への政策提言を行うとともに、地域活性化等の地域課題解決を通じて、投資家保護、市場の健全な発展、更には我が国の経済成長に寄与していくことを目的とし、2023年11月に設立。
さらに不動産クラウドファンディング業界の発展を加速させるため、2024年9月、日本不動産クラウドファンディング協会が、一般財団法人不動産クラウドファンディング協会に加入することが発表されました。
不動産クラウドファンディング協会の今までの活動内容
不動産クラウドファンディング協会は、具体的にどのような活動を行っているのでしょうか。一般財団法人不動産クラウドファンディング協会の、過去の活動内容について、3つの目的別に説明していきます。
「信頼性」を高めるために
関係行政機関と事業者との「橋渡し役」として機能。
※ガイドライン…適正な運営の確保と投資家の利益の保護を図り制定された、不動産クラウドファンディング事業者のための業務手引き書。
このきまりによって投資家が守られているんだね。
「透明性」を高めるために
不動産クラウドファンディングサービスの商品の詳細を、協会会員メンバーのみならず一般個人投資家に開示。(不動産CFデータベース)
ファンド組成時
①物件情報
②調達金額
③想定利回り
④鑑定評価・ER・金銭以外のリターンの有無
ファンド運用/終了時
①当初契約期間の延長の有無
②物件譲渡先
③実績利回り
このような情報を、中立的な立場でより深く開示し、定期的にデータ更新を行っています。
▼詳しくはこちら
これを見れば、投資前にリスクの想定まで可能です!
投資先を選ぶときはこのデータベースを参考にしてみよう!
「認知度」を高めるために
不動産クラウドファンディングを取り巻く様々なトピックについての意見交換会、社員総会の開催。
このような意見交換の場によって、不動産クラウドファンディングを運営する事業者同士が業務上の取り決めや改善を行いながら、透明性の高いサービスの提供を行うことで、業界全体が発展していくんだね!
2つの協会が結合した後の活動予定について以下のように発表されています。
・行政との協力
・業界情報の発信
・新規事業者及び投資家向けの啓発活動
投資家必見!不動産クラウドファンディング協会の加盟会社
投資家にとって協会に加盟しているかどうかは投資先を決める大きな材料の一つになるでしょう。では、一体どの会社が加盟しているのでしょうか。50音順に紹介していきます。
【正会員】
株式会社青山財産ネットワークス
株式会社アセットリード(ASSET FUNDING)
穴吹興産株式会社(Jointo α)
株式会社インヴァランス(72CROWD.)
株式会社イーダブルジー(TOMOTAQU)
株式会社ウッドフレンズ(信長ファンディング)
株式会社エー・ディー・ワークス(ARISTO)
株式会社エボルゾーン(ASSECLI)
株式会社えんホールディングス(えんファンディング)
株式会社グローベルス(大家どっとこむ)
クリアル株式会社(CREAL)
株式会社グッドコムアセット(GoodComFund)
グローシップ・パートナーズ株式会社
香陵住販株式会社(KORYO Funding)
サンフロンティア不動産株式会社(不動産小口所有商品)
JRD株式会社(iRD)
株式会社シーラテクノロジーズ(利回りくん)
株式会社GA Technologies(RENOSY)
株式会社タスキ(TASUKI Funds)
TECRA株式会社(TECROWD)
株式会社TRIAD
トーセイ株式会社(TREC FUNDING)
FANTAS technology株式会社(FANTAS funding)
株式会社フロネシス
株式会社ファンドクリエーション(FC FUNDING)
株式会社フィル・カンパニー
フィンテックアセットマネジメント株式会社(FAMコネクト)
株式会社フェイスネットワーク(Grand Funding)
ヤマワケエステート株式会社(ヤマワケエステート)
株式会社ライブス(Lives Funding)
LAETOLI株式会社(COZUCHI)
リズム株式会社(REISM)
株式会社リバイブル(Re:Vest)
株式会社リビングコーポレーション(property+)
株式会社ワイズホールディングス(利回り不動産)
【法人会員】
日証金信託銀行株式会社
株式会社Lifeplay
株式会社レプス
※2024年10月現在
今では30社以上が協会に加盟しており、不動産クラウドファンディング協会の規模もどんどん大きくなっています。今後の活躍にも期待が高まります。
不動産クラウドファンディングは協会加盟の有無も確認しよう
不動産クラウドファンディング協会は、投資家の保護や不動産クラウドファンディング市場の健全な発展を目的として、設立されました。
不動産クラウドファンディングは、案件にもよりますが、投資額が1口1万円からと少額から可能な点、手続きが簡単で手間がかからない、ほったらかしておけるため手軽に始められる点などから近年人気を集めています。市場規模が拡大していく中で、問題視されていた「透明性」や「信頼性」を高めるために、不動産クラウドファンディング協会は様々な活動を行っています。この協会は、投資家にとっても、安全に投資する上で重要な役割を担っているといえるのではないでしょうか。
穴吹興産株式会社は、設立当初からこの不動産クラウドファンディング協会を支えてきた一員です。2024年で創立60周年を迎え、不動産経験が豊富な会社としての信頼性・安心性には自信があります。穴吹興産が運営する「Jointo α」で不動産投資を始めてみませんか。詳しくは下記リンクからHPをご覧ください。