退職金で失敗しない不動産投資|リスクを抑えた始め方と新しい選択肢

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退職を目前に控えると、まとまった退職金をどう活用するかは、多くの人にとって大きな関心事になります。近年は「老後2,000万円問題」なども話題になり、将来のお金に対する漠然とした不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな中、退職金の有効な活用方法として注目を集めているのは「不動産投資」です。年金だけでは心もとない老後資金を補う手段として、家賃収入による第2の収入源に魅力を感じている方が増えています。

とはいえ、「不動産投資は難しそう」「自分にもできるのだろうか」と不安を抱くのも当然です。

そこで本記事では、退職金を活用した不動産投資について、その仕組みやメリット・注意点についてわかりやすく解説いたします。また、投資経験がない方や、大きなリスクは避けたいと考える方に向けて、安心して始められる新しい選択肢「不動産クラウドファンディング」もご紹介しまのでぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むとわかること

退職金を使った不動産投資の基本的な仕組みとメリット・リスク
退職金世代が注意すべき失敗パターンとリスク回避の具体策
少額・手間なしで始められる「不動産クラウドファンディング」という選択肢

目次

退職金をどう使うか、誰もが直面する悩み

退職金を上手く活用したいものの、金額が大きいからこそ、慎重になってしまうのも当然のことです。

ここでは、多くの退職世代が抱える退職金の使い道に関する悩みと、その解決策としてなぜ不動産投資が選択肢に挙がるのか、その背景を探っていきましょう。

退職金をどう使うか、誰もが直面する悩み

かつての高金利時代であれば、銀行に預けておくだけでも、ある程度の利息収入が期待できました。しかし、現代のような超低金利の時代では、預金で資産を大きく増やすことは望めません。むしろ物価上昇(インフレ)が進めば、お金の実質的な価値が目減りしてしまう可能性すらあります。

「貯蓄から投資へ」という言葉を耳にする機会が増えた背景には、こうした経済環境の変化があるのです。退職金をただ寝かせておくだけでは、将来の安心には繋がりにくい時代になったと言っても過言ではありません。

今なぜ「不動産投資」が注目されているのか

そんな中、退職金の使い道として注目されているのが「不動産投資」です。

その最大の理由は、マンションやアパートなどを賃貸に出すことで得られる家賃収入によって、安定した収入源を確保できる可能性があるからです。現役時代の給料や年金のように、毎月一定額が入ってくる仕組みは、老後の生活を支える上で大きな安心につながります。

さらに、不動産は株式や債券といった数字上の資産とは異なり、「土地」や「建物」というかたちのある「現物資産」です。一般的にインフレに強く、資産価値が急激に下がりにくいとされており、長期的に資産を守りたいという退職世代にとっても相性の良い投資先となっています。

実際、年金に加えて第2の収入源として不動産を持つことを目指す人が増えており、近年は退職金を活用した不動産投資が、資産形成の選択肢として広く受け入れられるようになってきました。

「失敗したくない」あなたに伝えたいこと

とはいえ、「投資」という言葉には、どうしても「リスク」のイメージがつきまといます。

「不動産投資は難しそう」
「多額の資金が必要なのでは?」
「空室になったらどうしよう」

といった不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。特に、長年かけて築き上げてきた大切な退職金を投じるとなれば、「絶対に失敗したくない」と考えるのは当然のことです。

しかし、今では不動産投資には様々なスタイルがあり、ご自身の状況やリスク許容度に合わせて適切な方法を選べば、無理のない範囲で始めることが可能です。必ずしも最初から数千万円の物件を購入する必要はありませんし、管理の手間をかけずに始められる方法も存在します。

そこでここからは、不動産投資の基本的な知識から、具体的なリスクとその回避策、そして投資初心者の方でも比較的安心して第一歩を踏み出すことができる新しい選択肢まで、丁寧に解説していきます。大切なのは、焦らず、情報をしっかりと吟味し、ご自身にとって最適な方法を見極めることです。

不動産投資とは? その仕組みと特徴を理解する

「不動産投資」と聞くと、なんとなく難しそう、お金持ちがやるもの、などという印象を持っている方も多いかもしれません。

しかし実際には、仕組み自体はとてもシンプルで、老後の資産形成として現実的な手段のひとつです。

不動産投資が注目される理由が見えてきたので、次にその具体的な仕組みと、他の投資にはない特徴について詳しく見ていきましょう。

家賃収入で安定した収益を得られる仕組み

不動産投資の最大の魅力は、毎月安定した家賃収入(インカムゲイン)が見込めることです。では、どのような仕組みなのでしょうか。ここでは、物件を自分で所有して運用する「現物不動産投資」の基本的な仕組みについてご紹介します。

STEP
不動産(アパートやマンションの一室など)を購入する

まずは、自分の資産として収益用不動産を取得します。

物件価格に応じて現金一括やローンで購入し、貸し出す準備を行います。

STEP
入居者を募集して、賃貸契約を結ぶ

管理会社や仲介会社を通じて入居者を募集し、入居者が見つかれば契約開始します。

この時点から、家賃収入が発生する状態となります。

STEP
毎月の家賃収入(インカムゲイン)を受け取る

入居者が住み続ける限り、毎月決まった家賃が支払われます。

この収入は、退職後の年金や生活資金の補填としても活用可能です。

このように、

 ①物件を所有
 ②貸し出す
 ③家賃収入を得る

というシンプルな仕組みで成り立っているのが、現物不動産投資の基本です。

継続的な入居者が確保できれば、比較的安定した収益が期待できます。

退職後の収入源として選ばれる理由

では、なぜ多くの人が退職後の収入源として不動産投資を選ぶのでしょうか。

その背景にについて大きく3つに分けて解説いたします。

年金収入だけでは不安があるため

物価上昇(インフレ)が進む今、年金だけでは思い描く老後生活を送るのが難しいと感じる人が増えています。実際、「人生100年時代」と言われるように平均寿命が延びる中で、生活費・医療費・趣味など、必要なお金も増えていきます。

そんな中、安定した家賃収入が毎月得られる不動産投資は、年金に加える「第二の収入源」として非常に心強い支えとなるでしょう。

インフレに強い「現物資産」で資産を守るため

前述の通り、不動産は、株式や債券とは異なり、「土地」や「建物」といった目に見える現物資産です。インフレ(物価上昇)が起きた場合、現金の価値は相対的に下がりますが、不動産の価値や家賃は物価に連動して上昇しやすい傾向があります。そのため、インフレ対策効果が期待でき、資産価値が目減を抑える効果が期待できます。

ポートフォリオの分散効果

資産運用の基本としてよく言われるのが「分散投資」です。

株式、債券、預貯金など、それぞれ値動きのタイミングが異なる資産を組み合わせることで、リスクを抑えながら安定した資産形成を目指せます。

不動産はこれらの金融資産とは価格変動の動きが異なる傾向があるため、組み合わせることでポートフォリオの安定性が高まるとされています。

「投資=ハイリスク」という印象を持っていた方にとっても、守りの強い資産として不動産を取り入れることは理にかなった選択です。

退職金で不動産投資を始めるメリットとリスク

どんな投資にも、メリットとリスクの両面があるものです。特に、退職金という大きな資金を使うからこそ、

「どんな効果が期待できるのか」「どんな落とし穴に注意すべきか」をあらかじめ知っておくことが大切です。

ここでは、退職金で不動産投資を始める場合に得られる3つの効果(メリット)と、始める前に知っておきたい注意点(リスク)を整理してご紹介します。

退職金で不動産投資をすることで得られる3つのメリット

老後の生活に収入のゆとりを生む

退職後は、基本的に公的年金が主な収入源になります。そこに家賃収入が加わるだけでも、生活の選択肢が大きく広がります。

例えば…

月4万円の手取り家賃収入が空室なく得られた場合
 年間で約48万円のゆとり資金が手元に残る計算に!

この金額があれば、年に一度の旅行や趣味など、退職後の暮らしを豊かにするさまざまなことに使うことができます。単なる資産運用としてだけでなく、人生を楽しむためのお金を自分の力で生み出せるという安心感は、不動産投資の魅力のひとつです。

資産を減らさず活かす手段になる

退職金をそのまま預金にしておくと、インフレによって実質的な価値が目減りする可能性があります。

その点、不動産という収益物件を保有することで、家賃や資産価値が物価とともに上がりやすいという特性が活きてきます。

「持っているだけでは減るかもしれないお金を、減らさずに運用する」という考え方は、退職金のような大きな資金にこそふさわしい選択肢です。

自分で収入をつくるという安心感が得られる

仕事を退職すると、社会とのつながりや何かを成し遂げているという感覚が薄れていくという声もあります。

そんな中、不動産投資によって得られる「自分の力で資産を育てている」「自立した生活を送れている」という実感は、精神的な充実感にもつながる効果があります。

退職金で不動産投資をする上でのリスク

空室・老朽化・災害などの「運用リスク」

不動産投資は、一度買って終わりではありません。収益が発生するまでの間や、運用期間中にもいくつかのリスクが潜んでいます。

【家賃下落リスク】

周辺に新築物件が増えたり、建物自体が古くなったりすることで、当初設定していた家賃を維持できなくなり、値下げをせざる得ないこともあります。家賃収入の減少は、直接的に収益性の悪化に繋がります。

【老朽化・修繕リスク】

建物は時間とともに必ず劣化します。外壁の塗り替え、屋根の防水工事、給排水管の交換、エアコンや給湯器などの設備交換など、定期的なメンテナンスや突発的な修繕にはまとまった費用が必要になります。これらの費用をあらかじめ見込み、計画的に資金を準備しておく必要があります。

【金利上昇リスク】

不動産投資ローンの多くは変動金利で組まれます。将来、市場金利が上昇した場合、ローンの返済額が増加し、キャッシュフローを圧迫する可能性があります。

【災害リスク】

日本は地震や台風、水害などの自然災害が多い国です。災害によって建物が損壊したり、倒壊したりするリスクがあります。火災保険や地震保険への加入は必須ですが、保険金だけでは損害のすべてをカバーできないケースや、保険適用外となるケースも考慮しておく必要があります。

管理の手間や高額な初期費用という「始める前のハードル」

不動産投資は、完全におまかせで収益が得られるというわけではありません。実際には、購入時にも、保有後にも手間や費用がかかる点を理解しておく必要があります。

【管理の手間】

入居者募集、内見対応、契約手続き、家賃の集金、入居者からのクレーム対応、退去時の立ち会いや原状回復、共用部分の清掃など、管理業務は多岐にわたります。たとえ管理会社に委託したとしても、最終的な判断(家賃設定、修繕の可否など)はオーナー自身が行う必要があり、一定の手間と判断力が求められます。

【高額な初期費用】

区分マンション(ワンルームやファミリータイプ)やアパート一棟などの物件を購入する場合、物件価格以外にも多くの諸費用が発生します。不動産取得税、登録免許税、仲介手数料、ローン手数料、火災保険料など、物件価格の7~10%前後が目安とされおり、総額では数百万円から数千万円になることもあります。退職金の大半を一つの物件に集中させるのは、リスク分散の観点からも慎重な検討が必要です。

失敗しないために知っておきたい不動産投資のリスクと対策

次に、「こんなはずではなかった…」という後悔を避けるために、退職金を不動産投資に充てた場合の典型的な失敗パターン2つと、それらを回避するための具体的なリスク対策についてご説明します。

よくある失敗事例2選

事例① 一括購入で退職金を使い切り、生活資金が圧迫された

60歳で退職した男性は、退職金2,000万円のうち1,800万円を使って中古マンションを現金一括購入しました。「ローンは組めない年齢だから」「一括の方が金利も手間もない」と判断しましたが、その後、家賃収入だけでは日々の生活費を十分にまかなえず、貯金を取り崩す日々に。 さらに、急な医療費が発生し、手元に現金がほとんど残っていないことがかえって大きな不安要因となってしまいました。

【対策】「全額投資」は避け、生活資金とのバランスを

たとえ現金があっても、退職後は収入源が限られるため、生活費・予備費を十分に確保することが第一です。退職金のすべてを一括で投資に充てるのではなく、一部を使い、残りは現金として確保しておくことが望ましいでしょう。

事例②営業トークに押されて即決したものの、物件選定を誤る

「退職金の活用におすすめです」というセミナーで紹介された物件に興味をもった60代夫婦は、「この物件は退職世代に人気で、すぐ埋まりますよ」という営業担当者の言葉に後押しされ、周辺の家賃相場や地域をよく調べないまま物件を購入してしまいました。

契約後後、周辺の家賃相場や入居率を調べてみると、想定よりも募集家賃が低くなり、期待していた利回りを大きく下回ることが判明。

気づいたときにはすでに契約済で、退職金の大半を動かしたあとでした

【対策】「現金があるから即決」は大きなリスク

退職後は時間に余裕ができる分、冷静にゆっくり比較・検討できるという強みがあります。「退職金があるからすぐ買える」は、買わされやすい状態にもなり得ます。物件の選定こそ、急がず、調べて、納得してからが鉄則です。

退職金を守るための3つのリスク対策

大切な退職金を不動産投資で有効に活用し、失敗のリスクを最小限に抑えるためには、始める前の準備と選び方が非常に重要です。

ここでは、退職世代の方が特に意識すべき3つの具体的なリスク対策についてご紹介します。

少額からスタートする

投資経験が少ない方にとって、いきなり退職金の大半を一つの不動産物件に投じるのは、非常にリスクが高い行為です。まずは、数万円~数十万円程度の比較的少額から始められる投資方法を選び、不動産投資の仕組みや値動き、リスク感覚を実際に体験しながら学ぶことをお勧めします。

分散投資を徹底する

投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。これは、すべての資金を一つの投資対象に集中させると、それが失敗したときのダメージが大きくなるため、複数の異なる対象に分けて投資しリスクを分散させるべき、という意味です。不動産投資においても、この考え方は非常に重要です。具体的には、4つの観点から分散を意識しましょう。

物件の分散

一つの高額物件に集中投資するのではなく、複数の異なる物件に分けて投資する。

地域の分散

地域特有の経済変動や災害リスクなどを軽減するため、異なる地域(例:都心と郊外、首都圏と地方都市など)の物件に分散する。

種類の分散

物件の種類によって賃貸需要の特性やリスク要因が異なるため、マンション、アパート、戸建て、オフィス、店舗など、異なる種類の不動産に分散する。

投資手法の分散

現物不動産投資だけでなく、不動産クラウドファンディングやREIT(不動産投資信託)など、異なる投資手法を組み合わせる。

管理の手間がかからない投資手段を選ぶ

現物不動産投資には、物件の選定・購入・管理・運営まで非常に多くの手間や専門的な知識、そして時間が必要です。特に高齢になると、物件管理や入居者対応に手間をかけるのが難しくなることも想定されます。

そうした方には、物件の選定・管理・運営をすべて事業者に任せられる「不動産クラウドファンディング」のような投資スタイルがおすすめです。

安心して一歩を踏み出すために
~不動産クラウドファンディングという新しい選択肢~

「不動産投資には興味があるけれど、やはり高額な初期費用や管理の手間、様々なリスクを考えると、なかなか一歩を踏み出せない…」そう感じている方にこそ、ぜひ知っていただきたいのが、「不動産クラウドファンディング」です。これは、従来の不動産投資が持つハードルを大きく下げ、より多くの人が参加しやすくなるような仕組みの、新しい形の不動産投資と言えます。

ここでは、不動産クラウドファンディングの基本と、現物不動産との違い、どんな方に向いているのかを解説します。

不動産クラウドファンディングとは?

不動産クラウドファンディングとは、インターネットを通じて複数の投資家から資金を集め、不動産事業に共同で出資・運用する仕組みです。物件の選定や運営、入居者対応などはすべて事業者が行うため、投資家自身が物件を購入・管理する必要はありません。

この仕組みは特に、退職金という大きな資金を一気に使いたくない方や、「まずは試してみたい」という方にぴったりです。

多くの不動産クラウドファンディングサービスでは、1口1万円〜数万円という少額からの出資が可能で、ローンを組む必要もありません。

退職後の生活を守りつつ、「一部だけを活かして増やしたい」「管理の手間をかけずに始めたい」といったニーズにこたえる、今の時代に合った新しい不動産投資のかたちといえるでしょう。

現物不動産投資との違い

現物不動産投資と不動産クラウドファンディングは、どちらも不動産を対象とした投資ですが、投資スタイルや手間、リスクの取り方が大きく異なります。

現物不動産投資不動産クラウドファンディング
最低投資額数百万円~数億円以上
(物件価格+諸費用)
1万円~10万円程度から
退職金との相性全額投資すると生活資金が圧迫されることも退職金の一部だけ使い、残りを生活費・備えに確保できる
物件の所有権ありなし
管理・対応の手間必要
(自身で管理 or 管理会社に委託)
不要
(事業者が行う)
物件選定必要
(情報収集、分析、現地調査など)
不要
(事業者が行う)
契約・手続き煩雑
(売買契約、登記、ローン契約など)

(オンライン完結が中心)
リスクの特徴空室、家賃下落、老朽化・修繕、金利上昇、災害等事業者倒産リスク、元本割れリスク、換金性の低さ

どちらも「不動産を活用する投資」という点では共通ですが、投資金額の規模感や関わり方、リスクの取り方には大きな違いがあります。

不動産クラウドファンディングは、〇〇な人に向いている!

では、不動産クラウドファンディングにはどのような人が向いているのでしょうか。その特徴から、以下のような方々に特におすすめの投資手法です。

不動産投資はしたいけど、自分で物件管理はしたくない方

現物不動産投資における最大のハードルの一つが、物件の管理・運営の手間です。入居者とのやり取り、建物のメンテナンス、トラブル対応など、時間も労力もかかります。不動産クラウドファンディングなら、これらの面倒な業務はすべてプロである事業者に任せられるため、投資家は文字通り「ほったらかし」で運用成果を待つことができます。仕事や家事で忙しい現役世代の方はもちろん、高齢になり管理業務が負担だと感じる方や自分の時間を大切にしたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

まずは小さく始めて、投資感覚をつかみたい方

いきなり数百万円、数千万円という大金を投じるのは、誰にとってもハードルが高いことです。特に投資経験が浅い場合、「もし失敗したら…」という不安は大きいでしょう。不動産クラウドファンディングは、多くの場合1万円~10万円といった、少額から投資を始められます。これにより、大きなリスクを負うことなく、投資の流れや分配金の受け取りを実体験しながら学ぶことができます。

まずは「お試し」で始めてみて、自分に合っていると感じたら、徐々に投資額を増やしていく、といったステップアップが可能です。

退職金の一部を、安全に運用したい方

退職金の全額を一つの投資対象に集中させるのはリスクが大きく、かといって、すべてを低金利の預貯金に置いておくのも、インフレリスクを考えるとおすすめができません。不動産クラウドファンディングは、現物不動産投資に比べるとリスク(特に空室リスクや管理の手間)が低減されており、預貯金よりは高い利回り(年利3~8%程度が目安)が期待できます。退職金の一部を、リスクを抑えつつ、少しでも有利に運用したいと考える方にとって、有力な選択肢の一つとなります。

不動産クラウドファンディングは、大きな手間やリスクは避けたいけど、将来の備えとして投資を考えたいという方にとって、ぴったりの選択肢と言えるでしょう。

退職金を守りながら増やす、“自分に合った不動産投資”という選択

ここまで、退職金の活用法として注目される不動産投資について、仕組みからメリット・リスク、そして新しい選択肢としての不動産クラウドファンディングについて詳しく解説してきました。

退職金の運用、特に不動産投資を検討する上で、最も大切なのは「焦らない・無理しない・自分に合った方法を選ぶ」という姿勢です。周囲の人が投資を始めたからといって、焦って飛びつく必要はありません。まずは情報収集を十分に行い、ご自身の状況や目的を冷静に見つめ直すことが成功への第一歩です

退職金は、老後の生活を支えるための大切な資金です。生活費や医療費など、日常に必要な資金とは分けて、失っても困らない「余裕資金」の範囲内で、投資を行いましょう。

不動産投資には、現物投資からクラウドファンディング、REITまで様々な手法があります。それぞれにメリット・デメリット、リスクの大きさ、必要な知識や手間が異なります。ご自身の投資経験、知識レベル、リスク許容度、かけられる時間や労力などを総合的に考慮し、最も合った方法を選びましょう。

不動産クラウドファンディングは、不動産投資を安心して始められる「第一歩」として有効な選択肢です。 少額から始められ、プロに運用を任せられる手軽さは、投資のハードルを大きく下げてくれます。実際に少額から投資をしてみることで、お金がお金を生む感覚や、自分自身のリスク許容度に対する理解も深まっていくはずです。

もちろん、投資である以上、元本保証はありませんし、リスクも存在します。しかし、そのリスクを理解した上で、まずは「小さく試してみる」という経験は、将来の資産形成において必ず役に立つでしょう。

あなぶき興産が運営する「Jointo α(ジョイントアルファ)」

Jointo αは、不動産実績の豊富な企業が運営するファンドだからこそ、堅実で信頼性の高い投資環境が整っています。これまで約5年間で30件以上のファンドを扱ってきましたが、過去一度も元本割れ・配当遅延がなく、初めての方にも安心して投資できると好評をいただいております。 もし、少しでも興味をもっていただけた方は、まずは公式サイトからJointo αについてチェックしてみてください。

※不動産クラウドファンディング事業者によって投資できる年齢に制限があるため、各事業者のサービスサイトを確認してみてください。(Jointo αは74歳まで)

穴吹興産株式会社  不動産ソリューション事業部
アセットマネジメントグループ課長  穴吹 章彦

【資格】
・宅地建物取引士
・不動産証券化協会認定マスター

【経歴】
ソリューション事業部の業務に7年従事し、投資用不動産のアセットマネジメント業務を経験。現在は不動産特定共同事業におけるファンドの組成業務に従事し、投資家との契約業務全般を担当。不動産クラウドファンディングの仕組みや専門用語を解説しながら、情報発信を行っている。

 

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